剣道の試合で一番「度胸、勇気」が必要な技とは?

こんばんは!元剣士の森川です!
昼間が暑い!
私は暑がりで寒がりという、ワガママな人間ですので
非常に困る!(゜o゜)
でもまあ、四季が無くなるのはイヤですがね 笑
日本の四季は素晴らしい!
「抜き胴」と「返し胴」の違い
私の10年剣士人生において、公式試合で「抜き胴」を決めた
本数はかなり少ないです。
なぜなら「抜き胴」はある種「捨て身」の技。
「返し胴」という技もあります。
双方の違い、返し胴は「守備から攻め」、そして抜き胴は「攻めから攻め」なのです。
向かい合って、相手の技を返して胴を打つ、これが返し胴。
向かい合って、自ら仕掛けて行き、そのまま胴を打ち込むのが「抜き胴」
抜き胴、とても勇気と決断が必要な技なんですよ・・
抜き胴に付きまとうリスク
はい、恒例の想像タイム!
あなたが一人の剣士と向かい合い、抜き胴を打つとしましょう。
体勢はどうですか?竹刀の位置は?
想像出来ましたか?決まりましたか?結果は聞かないまま、次に進みますね 笑
上手く想像できたあなたはお気づきでしょう!
そう、抜き胴は「自分の面ががら空き」になる技なんです!
しかも、向かい合っている状態で、です。
これがね、怖いんですよ。
ただ、抜き胴、決めるとメチャクチャ気持ち良いんですよ 笑
では、何故ハイリスクな抜き胴を狙うのか?どう狙うのか?
私なりの解釈で説明したいと思います!
捨て身までの理由
先ず、基本的に剣道は「面」を決める事が基本のの武道なのです。
小手や胴も勿論大切ですが、最後は面、という信念が剣士には根付いていくものです。
で、何故そんな中、抜き胴を狙う状況になるのか?
一つのケースとして「守備が異様に上手い剣士」を相手にした時、というものがあります。
もうね、何処打っても決まらない。守備9攻撃1みたいな剣士、居るんです。
でもそれ自体は特に否定しませんよ!それがその剣士の剣道なのですから(゜o゜)
守備を重きに置いた剣士は、向かい合っている時も基本的に「受け」の姿勢なんです。
打ちに来ても「打たれない為に打つ」、そういう動機が剣から感じられます。
そういう時に、私は抜き胴を打つ決断を常に迫られました。
抜き胴は捨て身であると同時に、意外な技でもあります。
ですので、守備一辺倒の相手には良く使おうかどうか思案していました。
私の場合、先ずは向かい合って何度か「揺さぶり」を入れます。
で、その時に相手が「面」を警戒している事を察知します。
そして、面を打つ!という振りかぶりをして、相手が面を守る為に竹刀を上げた、その瞬間!
胴を抜いていくのです(゜o゜)
正直怖いです。守備重視の相手と分かっていても、面から胴へと竹刀の軌道を変える瞬間、
私の面はガラ空きなんですから!
しかし、そういうリスクを乗り越えた思い切りの良い抜き胴が決まった瞬間と言うのは、
本当に気持ちが良いものなんですねえ(*^。^*)
ですので、試合を観戦していて、抜き胴を決める剣士が居たら「お、アイツは技と度胸を備えとる!」
と、そっと褒めてあげて下さい。
何故上から目線なのかは自分でも分かりませんが 笑
はい!抜き胴は決まれば心身共に格好良い!という事で商品紹介!
いやあ、この柄は最高に格好良い!
こんな胴で決して抜き胴喰らっては駄目ですよ!笑
でもまあ、正直抜き胴喰らった瞬間って、悔しいですけど「ヤラレタ!」と、
思いつつ、やはり相手に対して「やるな(゜o゜)」と思いますね。
はい!今回も最後まで読んで下さり、真に有難う御座いました!
失礼致します!