新選組一番隊組長・・沖田総司特集!兄の様に慕った山南敬助との「絆と別れ」

こんばんは!元剣士の森川です!
さて、沖田特集をやっておりますが、どうしても最後に一つのエピソードを
書いておきたい、と思い今回は番外編と言う事で進めますね!
因みにこの今回のお話も、私的なオススメ三船版「新選組」にキッチリ
組み込まれてますので、興味がございましたら、是非!
では、早速・・
沖田と山南、その関係
沖田総司と山南敬助、この二人はお互いに新選組の幹部でありながら、
一方では沖田が本当の兄と慕う程の仲、関係だったのです。
上記した映画新選組でも、この二人の会話シーンは正しくそういう信頼関係が
明確に描かれていています。
山南を慕う沖田。
沖田は前の回で書いたとおり、政治には余り興味が無く、近藤の敵は俺の敵、そんな
スタンスで日々を送ってました。
一方、山南はというと、攘夷、国の体制の改革とでも言いましょうか、当時の政治に
不満を持ち、簡単に言えば、より良い国を作ろう!という信念を抱き続ける男でした。
この意識の差が、悲しい歴史を作るんですねえ・・
近藤、土方との確執、そして脱走
言うまでも無く新選組のトップである近藤と土方。
彼等は組が大きくなるにつれ、新選組を幕府寄りの組織へとシフトしていきます。
この心境と行動は、「成り上がり」を心中望んでいた近藤なので、分からなくも無い
シフトチェンジですね。
ただ、幕府自体に不満を持ち、且つ本来の「世直し」という大儀を見失いつつある
二人に山南は直談判を繰り返し、跳ね返され、ついには「抗議」の表明として
脱走を試みるのです!
で!それを追っていったのが兄と慕う沖田だったと。
しかも抗議の意での脱走ですので、本気で逃げているはずも無く、アッサリと山南は
沖田に捕まります。というか逃げる気も無い、そんな様子です。
そして沖田は山南を連れ、新選組へと戻るのですが・・
山南の切腹、介錯人は・・
勿論近藤は脱走が抗議と知っていたわけで、そうなると「処分」が気に成る所ですが・・
結論は切腹。
映画では、この結論に至るまで、近藤、土方に対し、穏やかに持論を展開する山南の姿が
ありました。まるで、覚悟を据えた、そんな雰囲気ですね。
切腹には介錯人、最期の一刀、首を裁く役が居るのですが、山南はそれにあろう事か
「沖田」を指名。
兄と慕う人物を、自分の手で裁く・・しかも政治と言う自分が余り興味が無い問題が
引き金となった件で、裁く・・
覚悟と儚さ
山南の信念。それは正しく命を賭したものでしたし、切腹と分かっていながらの
脱走とその後の穏やかな会話は、映画内、本当に天晴れ、これぞ武士道と感じました。
そして、もう一度脱走を!と山南を慕う者たちの提案をこれまた穏やかに断る山南・・
そんな侍を苦悶の表情、新選組としての覚悟で最期の介錯をする沖田・・
やはり、その時代の武士、侍の精神というのは、こういう儚く悲しい出来事もありきで、
強く磨かれていったのだ、と痛感するエピソードですね。
それを剣道と言う現代の武道で、技だけではなく、強い精神も我々はしかと受け継いで
行きたいものですね!(゜o゜)
今回、言葉は不要!商品紹介!
帆布白文字染抜略式3本入 裏付(トンボ)、竹刀袋!
不動心・・
局面は違っても、「ここは絶対に譲れない!」そんな状況、あると思いますが、
そういう局面で山南さんの様な本物の不動心、いつかは手に入れたいです!
3本入ります!ナイスデザイン!オススメです!
是非是非!
ではでは、今回も最後まで読んで下さり、真に有難う御座います!
失礼致します!