剣道の疑問、何故上段は「高校生から」試合で有効なのか?

こんばんは!元剣士の森川です!
試合前に音楽等を聴いている方、今日はオススメの一枚でも!
昨年私が好きになった「ドライブ」という映画がありまして、
そのサントラが格好良し!(゜o゜)ホレルワ
前半は少しレトロな唄つき、後半はインストという、
一度で二度美味しい、統一感のある逸品!
是非是非、映画と共にお試しあれ!
上段って中学生までは公式戦で使えないの?
以前書いたブログで、私の一つの夢は「最強の上段剣士」を”観る事”と
書きました!
成る、のではなく観る。ここら辺で私の観戦者っぷりが窺えますな 笑
しかし!幼い頃から上段のエリート教育を万が一出来たとしても、実は
中学までは公式戦で使えないのです!(゜o゜)エエッ
因みにもし、中学生が上段で面を綺麗にとっても、旗は絶対に上がりません。
まあ、これには様々な「理由」がありますので、今日はその話でも。
中学までに上段を禁止する幾つかの理由
えーと、今回も箇条書きにして、先ずは観やすくしたいと思います。
大まかな理由は・・
・上段への最大の対抗技が突きであり、それが中学まで安全性の点で禁止されている
・基本を重んずる剣道では、先ずは中段、という理念が共通認識である
・上段を使うという意味、その理解度が幼い時点では、低い
ざっとこの3つですな。
先ずは「突き」、これも中学までは禁止です。これは納得出来ます。
体が出来ていない状態での突きは、安全面で非常に疑問が残りますので、
中学までは禁止、という線引きは賛成です!(゜o゜)
で、突きなんですが、じつは上段に対しての「最大の攻撃方法」なんですね。
よって、上段相手に突けないという「不公平さ」故の禁止、これが一つ。
次に「基本は中段」、この理念。
前にも書きましたが、例えばちびっ子剣士が「上段がしたいいいいいいい!(T_T)」
と泣き喚いたところで、優しい大人が「うん、先ずは中段を極めてから、上段に行こうね」
と大人の対応を必ずする、と冗談交じりに書いてました。
しかししかし、実際、こういう対応をされるでしょう 笑
理由は「上段の指導者、使い手が圧倒的に少ない」という側面もありますが、
それ以上に「剣道は中段から」という「基本理念」が浸透しているんですねえ。
もう一つ言えば、肉体的な問題もあります。
上段、実はメチャクチャ腕の筋肉を使います。
ので、未発達の子供では先ず使いこなせない、というのも理由の一つですね。
最後は「上段を使うという意味を理解する」、その境地に至れない、という問題。
これは精神論なのですが、上段はある種「捨て身」の構えなのです。
ので、バランスの良い中段とは考え方や覚悟の質も異なります。
結果、そういう上段の精神に小、中学生が到達できない、という判断ですね。
この理由については賛否が分かれますが、歴史を重んじる武道ならではの発想だなあ、
と私的には感心しつつ、正直思うところもあります。
分かるんだけど!・・・ねえ?というスタンスです 笑
それでも最強の上段剣士は育てられる!
今回は、思い切って少し規則の穴をついてみます!
公式試合では駄目なのです。しかし、道場等の練習試合では「アリ」なんです。
ですので、運よく指導者と願望、それが噛み合い、上段を使える環境ならば、
私は幼少からやってみても良いのでは?と考えてます。
ただ!やはり「中段の構え」、これも極めつつという高難度の要求ですがね 笑
中段は本当にあらゆる技に柔軟に対応でき、また柔軟に技を出せる構えなのです。
それをこなせないで上段は先ず無理でしょう。
後は、中段剣士の心理を学ぶ、という意味でも中段は極めるべきですね。
人に対しての要求が高い。うーん、嫌な大人ですな 笑
ただね、本当に観てみたいんです。生粋の上段剣士を!
で、スターが居れば「剣道格好良い!(*^。^*)」という人々も増え、
国内での認知度も今以上に上がる事でしょう!・・きっと 笑
あ、国際化に関してはノーコメントでフィニッシュです 笑
子供は頑固です。その頑固の要求がもし「絶対上段がやりたい!(゜o゜)」
だったら、やれるところまでやらせてみては?と思うんです。
上記したように、かなり厳しい条件ですが、それを乗り越えたその剣士は、
きっと「心身共に」強い上段使いになる事でしょう!
ああ・・観たい・・恐ろしく強く美しい上段剣士が 笑
はい!最後はやっぱり個人的な願望を呟いたところで、商品紹介!
中段+上段ですので、努力は勿論人一倍必要です!
しかも上段使いは「片手面」が主要な技になってきますので、
瞬間的な「手首の返し」は必須、そしてそれに耐えうる「手首の強さ」も
いわずもがな、です!
これ、良い商品だと思いますよ、本当に。
もう3、4回紹介してますからね 笑
空いた時間に「ながら素振り」、最高じゃないですか!
是非是非!
ではでは、今回も最後まで読んで下さり、真に有難う御座います!
失礼致します!