剣道の「五行の構え」応用編!八相の構えは剣道でも有効なのか?脇構えよりは・・

こんばんは!元剣士の森川です!
五行の構えのお話も遂に終盤戦!今回は八相の構え!
この構えも脇構え同様、現代剣道ではお目にかかれない、或いは
日本剣道形でしか拝めないフォームですね。
今回、先ずは何故八相の構えが誕生したのか?というお話から!
超実践型!それが八相の構え!
上の構えが八相の構えですね。
この構え、実は「超実践型」の構えなんですねえ。
では、久々に想像タイム!
あなたが侍で、多勢に囲まれていたとします。場所はそうですね、先ずは街中!
周りは敵だらけ!困りました!ここは中段で対応!無理です、後ろが厳しくなりますし、
ドラマみたいに待ってはくれません!
しかも万が一逃げる段になった場合、中段の構えからだと単純に逃げにくい、または
味方がいた場合に不慮の一刀が起こる可能性が高い!
で、全方位をカバーし、且つ激しく動く場合、上の八相の構えは非常に機能的なんです!
しかもこの構え、基本は「力を入れず、刀を立てておく構え」なので、長期戦でも腕が
疲れにくいんですねえ。
現代的に言うと、バトルロイヤルな状況下では、この八相の構えは理にかなったもの
だったのです!
じゃあ、現代剣道では?
では、そんな便利な八相の構え、現代剣道でも使えるのでは?
そう思いますよね?しかし・・八相の優位性、それが剣道では活かせないのです!
理由として、先ずは剣道という武道は「一対一」で戦います。
複数人相手で有効なこの構え、一対一では中段相手だと間合いを探られやすくなります。
次に時間!長期戦、勿論ありますが、剣道は基本制限時間が設けてあります。
ので、延長を考慮しつつ戦う剣士は殆ど居ませんので、「腕が疲れない」優位性も無い。
後は戦場!剣道は・・そうですね、決まった試合場内で行います。
故に、走り回っても場外反則、相手の背後なんかは先ず広さ的に回りこめません!
よって・・超実践型の八相の構え。現代剣道での試合では全く利点が無いのです!
上段の変形と考えれば・・
しかしながら、私的には「脇構え」よりは試合で使える可能性は感じますよ!
何故なら、もう少し竹刀を上に、そして中心に持っていけば・・そう上段!上段の構えに
なるんです!(゜o゜)
八相の構え、実は示現流という「一撃必殺」の流派の構えにも非常に似ていて、そういう意味でも
上段の「超攻撃型」と近いかなあ、と。
ですので、上段から八相へ・・という構えの変化からの・・うーん、厳しいな 笑
ただ、可能性は十分感じる構えなのは間違い無い!可能性と言うか、ロマンを感じますね 笑
イカン!また妄想が始まりそうだ!その前に商品紹介!
竹刀袋!上に無駄な問題を出してますが、菖蒲・・読み方問題!笑
正解は「あやめ」「しょうぶ」と読むんですねえ。
竹刀袋の場合は勿論「勝負」、そう「しょうぶ」と読むのです!
豆知識も併せて是非是非どうぞ!
ではでは、今回も最後まで読んで下さり、真に有難う御座います!
失礼致します!