剣道経験者が映画「十三人の刺客」を観て気付いた事!
こんばんは!元剣士の森川です!
野球、負けましたねえ(T_T)
が!ともかく選手、並びにスタッフの方々、お疲れ様でした!
国を背負って戦う、それだけで十分凄い事だと私的には
いつも思いますので、そういうプレッシャーに対しても、
改めてお疲れ様でした!
あれ・・右差しじゃなくね?
そう、このブログで2回書いた作法、「右差しは敵意がない意思表示」という
武士のルールですが、この映画、殆どが「左差し」でした!(゜o゜)アレ?
ただ、場面場面を省みると、屋敷内でも「油断できない」または「まだ完全に信用は
していない」、という状況が多かったので、そういう解釈かなあ、と思います。
確信に変わったのはある武士が「戦に参加させて下さい!」と懇願しているシーン。
ここで、お願いをしている武士は、刀をきちんと「右側」に置いてるんですねえ(゜o゜)オオ!
という事で、この映画のスタッフさんも合格(かなり上から)!(゜o゜)イイゾ!
時代劇、刀の置き場所、差し場所に注目するのも面白いですよ!
刀って何人も「斬れない」って聞いたんだけど・・
せっかく良い映画を観たので、もう一つ気付いた事を!
「刀は何人も斬れない」、この説、聞いたことありませんか?
やや都市伝説的なこの話、今回はその真意をお話しましょう!
先ず斬れない理由としては、「血や油がついて、切れ味が落ちる、または
刃こぼれを起こしやすい」、というもの。
答えから言いますと、これは「嘘」なんですねえ(゜o゜)ハッ!
刀は何人でも斬れたのです!
映画でも出てきた「手入れ」シーン
刀は武士の命。お手入れは必ず致します!
で、この映画でも1シーンだけその「お手入れ」が映し出されます。
この時、実は既に武士自ら刀に「油」を塗っているのです!(゜o゜)ナント!
理由としては、錆びの防止や耐久性の向上、等々、刀を守る為に油を塗っているのです!
ですので、油で切れにくくなる、という説は嘘なんですね。
後は血ですが、これもワンシーン出てきます。
刀に付いた血を拭く演出、しっかり入ってましたねえ(゜o゜)サスガ!
折をみて、武士は刀に付いた血を道着やら何やらで、しっかりと拭いていたのです。
ですので、血の問題もクリア!
世界一斬れる刃物「日本刀」とその使い手
切れ味という側面からも、日本刀は「世界一斬れる刃物」と今尚言われています。
言い伝えによると、4頭位の獣を並べて、一刀両断に出来た、という程です(゜o゜)スゲエ・・
そして、その切れ味を出すのが刀鍛冶職人であり、その切れ味を最大に引き出すのが
武士だったのです!
もし一般人が刀を用いたら・・・変な角度で切り込むと、それこそが「刃こぼれ」の
最たる原因になっているのです!(゜o゜)オオッ
ですので、剣豪程、刀は長持ちししていたと言われています。
世界一斬れる刃物、そしてあの美しいフォルム・・
多くの外国人がその芸術に魅せられて、日本刀を好む理由も頷けます。
「キルビル」という映画なんか、完全に時代劇の影響受けてますから!
日本刀と武士道精神、その融合こそが芸術!
命を賭けて創る刀を、命を賭けて戦う武士が振る。
そういった、今となってはある種の「儚さ」や「ロマン」に見えてしまう美しさが、
今尚私達日本人や、海を越えた外国まで支持されているのでしょう。
ですので、私達は覚悟と刀を持って散っていった先人達に敬意を表しつつ、
この時代の素晴らしさを、映像でも何でも良いです!この際!笑
何かしらの形で、未来へと伝えていかなければ、無くしてはいけない、と
私は強く思うのです。
江戸末期、調べれば調べるほど、武士の葛藤や決断、そういう「人間臭さ」が
垣間見れて、実に興味深く、やはり悲しく、それでも凄まじいと思えます!
面白いですよ、この時代の歴史は!大丈夫!社会が常に2だった私でも
面白いんだから、マチガイナイ!笑
これを読んで、興味が少しでも湧かれたら幸いです!(*^。^*)
そんなところで商品紹介!
木刀袋!敢えて布製で!
前に一度紹介しましたが、意外と木刀入れはお持ちでない方が多いのです!
昇段審査、その練習、木刀は剣士の節目に扱う大切な刀!
そういう意味で、きちんとした袋に是非入れて欲しい!という願いからのオススメです!
では、今回も最後まで読んで下さり、真に有難う御座います!
失礼致します!