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2013.03.20

剣道経験者が映画「十三人の刺客」を観て気付いた事!

こんばんは!元剣士の森川です!

 

野球、負けましたねえ(T_T)

が!ともかく選手、並びにスタッフの方々、お疲れ様でした!

国を背負って戦う、それだけで十分凄い事だと私的には

いつも思いますので、そういうプレッシャーに対しても、

改めてお疲れ様でした!

 

あれ・・右差しじゃなくね?

そう、このブログで2回書いた作法、「右差しは敵意がない意思表示」という

武士のルールですが、この映画、殆どが「左差し」でした!(゜o゜)アレ?

 

ただ、場面場面を省みると、屋敷内でも「油断できない」または「まだ完全に信用は

していない」、という状況が多かったので、そういう解釈かなあ、と思います。

 

確信に変わったのはある武士が「戦に参加させて下さい!」と懇願しているシーン。

ここで、お願いをしている武士は、刀をきちんと「右側」に置いてるんですねえ(゜o゜)オオ!

 

という事で、この映画のスタッフさんも合格(かなり上から)!(゜o゜)イイゾ!

 

時代劇、刀の置き場所、差し場所に注目するのも面白いですよ!

 

刀って何人も「斬れない」って聞いたんだけど・・

 

せっかく良い映画を観たので、もう一つ気付いた事を!

 

「刀は何人も斬れない」、この説、聞いたことありませんか?

やや都市伝説的なこの話、今回はその真意をお話しましょう!

 

先ず斬れない理由としては、「血や油がついて、切れ味が落ちる、または

刃こぼれを起こしやすい」、というもの。

 

答えから言いますと、これは「嘘」なんですねえ(゜o゜)ハッ!

刀は何人でも斬れたのです!

 

映画でも出てきた「手入れ」シーン

刀は武士の命。お手入れは必ず致します!

で、この映画でも1シーンだけその「お手入れ」が映し出されます。

 

この時、実は既に武士自ら刀に「油」を塗っているのです!(゜o゜)ナント!

 

理由としては、錆びの防止や耐久性の向上、等々、刀を守る為に油を塗っているのです!

 

ですので、油で切れにくくなる、という説は嘘なんですね。

後は血ですが、これもワンシーン出てきます。

 

刀に付いた血を拭く演出、しっかり入ってましたねえ(゜o゜)サスガ!

折をみて、武士は刀に付いた血を道着やら何やらで、しっかりと拭いていたのです。

 

ですので、血の問題もクリア!

 

世界一斬れる刃物「日本刀」とその使い手

 

切れ味という側面からも、日本刀は「世界一斬れる刃物」と今尚言われています。

言い伝えによると、4頭位の獣を並べて、一刀両断に出来た、という程です(゜o゜)スゲエ・・

そして、その切れ味を出すのが刀鍛冶職人であり、その切れ味を最大に引き出すのが

武士だったのです!

 

もし一般人が刀を用いたら・・・変な角度で切り込むと、それこそが「刃こぼれ」の

最たる原因になっているのです!(゜o゜)オオッ

 

ですので、剣豪程、刀は長持ちししていたと言われています。

 

世界一斬れる刃物、そしてあの美しいフォルム・・

多くの外国人がその芸術に魅せられて、日本刀を好む理由も頷けます。

「キルビル」という映画なんか、完全に時代劇の影響受けてますから!

 

日本刀と武士道精神、その融合こそが芸術!

命を賭けて創る刀を、命を賭けて戦う武士が振る。

そういった、今となってはある種の「儚さ」や「ロマン」に見えてしまう美しさが、

今尚私達日本人や、海を越えた外国まで支持されているのでしょう。

 

ですので、私達は覚悟と刀を持って散っていった先人達に敬意を表しつつ、

この時代の素晴らしさを、映像でも何でも良いです!この際!笑

 

何かしらの形で、未来へと伝えていかなければ、無くしてはいけない、と

私は強く思うのです。

 

江戸末期、調べれば調べるほど、武士の葛藤や決断、そういう「人間臭さ」が

垣間見れて、実に興味深く、やはり悲しく、それでも凄まじいと思えます!

 

面白いですよ、この時代の歴史は!大丈夫!社会が常に2だった私でも

面白いんだから、マチガイナイ!笑

 

これを読んで、興味が少しでも湧かれたら幸いです!(*^。^*)

 

そんなところで商品紹介!

いやあ、風流だねえ・・

 

木刀袋!敢えて布製で!

 

前に一度紹介しましたが、意外と木刀入れはお持ちでない方が多いのです!

昇段審査、その練習、木刀は剣士の節目に扱う大切な刀!

 

そういう意味で、きちんとした袋に是非入れて欲しい!という願いからのオススメです!

 

では、今回も最後まで読んで下さり、真に有難う御座います!

 

失礼致します!