元剣士が名作「六三四の剣」について語る!今回は「構え」へのこだわり!六三四の上段から!
こんばんは!元剣士の森川です!
さて、長らく引っ張って来ましたが、そろそろ書きたい事が
あります・・
そう、題名通り名作「六三四の剣」についてです!笑
随分前に何度か採り上げましたが、今回は技術的、というか
ある一点について語りたいと思います!
様々なキャラが持つ「構え方」に注目!
六三四の剣、その魅力を語りだしたらいよいよ収集がつきませんので、
今回は絞って2人のキャラ、その構えについてお話します!
その2人とは・・夏木六三四と乾 俊一!
六三四は「上段」、乾は「二刀流」の使い手ですよ!
理由から精神、構造までが完璧な「構え」に至る経緯!
2人の構え、それは何も安易に「上段が・・格好良いから!」とか、
「二本の方が・・強そうじゃない?」とか、そんな理由ではないのです!
まあ、六三四に関しては最初そういう好奇心的な趣はありましたが 笑
しかししかし、この2人がその構えへと辿り着くまで、そして辿りついてからの
作中の描き方が・・秀逸なんですね、とても。
ここからはいわゆる「ネタバレ」していきますので、知らないまま読みたい!と
考えているあなた!
そっと、一番下の商品紹介まで、移動して下さい 笑
偉大な父への憧れと愛情から始まった六三四の上段!
先ず六三四に関しては、父が上段使い、且つ全日本2連覇という輝かしい
成績と素晴らしい人間性を併せ持つ、正に「尊敬、憧れの存在」だったのです!
それ以上に、父親として単純に大好きだった、という点もしっかり描いてますよ!
で・・父に「ある悲劇」が起こり、その後六三四は「上段」へ構えを変え、その剣に
父を重ねながら、成長していくのです!
ここで特筆すべきは、父と言うきっかけだけで、六三四の上段が成長を止めなかった点!
六三四は超攻撃型、上段を様々なライバルや師に対して振るい、時に倒し、時に倒され、
その中で「父の上段」から、最後は正しく「六三四の上段」、そう、「六三四の剣」、
題名通りの自分の剣を獲得していくのです!
それまでの経緯が・・まあ素晴らしいです。
剣は心から。
少し身勝手というか、思い込んだら真っ直ぐな六三四というキャラクター、それを
見事に活かし、人間的な成長をちゃんと並行して描いているんですねえ。
で・・最終決戦も勿論見所なんですが、私的には「父の悲劇」、それに関係した人物と
「父と六三四の上段」で戦うというシーン・・泣けます。
「絶対に許さない!」そういう憎しみの剣が、六三四の人間的成長によって段々
変わっていき、心も剣も磨かれていくのです。
そして人間的成長に、上記の人物も「教育者」として責任ある振る舞いをする。
・・教科書に載せて欲しいレベルですな。
更に!その人物の「息子」が生涯の親友且つ最大のライバル、と言う点もお見事。
竹刀袋!トンボ柄で3本入ります!
昭和の名作である六三四の剣でも、こういう形の竹刀袋は良く
作中登場します!
古き良き物、受け継いで、伝え生きたいですね!
是非是非!
ではでは、今回も最後まで読んで下さり、真に有難う御座います!
失礼致します!