剣道って体が小さな子には向いてないの?

こんばんは!元剣士の森川です!
最近仕事先のお客様にこんなお悩み相談を受けました。
「うちの息子が体弱くてね・・剣道をさせたいんだけど、体が小さいんだよね」
まあ、少し省略した文面ですが、内容は大体こんな感じでした。
お客様という事もあり、社交辞令的な会話かもですが、なるほど確かに
こういうイメージはあるかもなあ、と思い今回のお題にさせて頂きました!
剣道って体が小さな子には向いてないの?
では、早速回答を。まず剣道には他の種目に良くある
「体重別」という概念がありません。
ですので、小学生とかだと大袈裟でもなく165センチ60キロの剣士と、
145センチ35キロの剣士の対決なんかもチラホラ見られます。
柔よく剛を制す。柔道で良く使われる言葉ですが、私にとってはむしろ
剣道の方がこの言葉がしっくり来ます。
実際、私の場合は自分より大きい相手より、小さい相手の方がかなり
やりにくかったのです(ーー;)まあ、これは個人の感覚によりますが。
何故小さい相手はやりにくかったのか?
先ずは何と言っても、単純に「有効打突の範囲が小さい」というのがあります。
次に私の得意技が出小手だったのも大きいです。
小さい剣士を相手にする時、先ず狙いやすいのは面なんです。
小手や胴は的自体が低い位置にあり、結構無理な体勢で打ち込まなければ
いけません。
これが相手が大きいと、立場が逆になります。
大きい相手に対して小さい剣士が最も狙いやすいのは・・そう、「小手」なんです!
ですので、現役時代記憶に残るほど大きな相手との対戦、その結果負けた
思い出は、殆ど御座いません(ドヤ)!
小さい相手に対しての戦跡ですか?
記憶に御座いません 笑
とまあ、自身の経験と剣の形、それのみで当てはめましたが、決して
小さい事は不利ではなく、むしろ小手や胴を得意とする剣士は
「やりにくい!」と感じています。
唯一絶対的に不利なのは、やはり体格差を活かされた「場外反則」を
やられる事ですね。2回出ると1本取られますから。
相撲ですかー!?と質問したくなるほどガツガツ押してくる大きい剣士、
たまに居ます。そういう時は場外まで「ああ・・あああ・・・」とひ弱な
フリをして、場外直前で体をひょいと入れ替えてあげましょう。
反則を相手が取られて、且つ次からは警戒してガツガツ相撲をしてきません。
してきたら?大丈夫、そういう相手はもう一度同じ手に必ず
引っかかります。
では、そんな事をしてこない、面が得意な強く大きな剣士が
相手だったら?
大丈夫、お互い全てを全力で出し合って下さい。
そこに体格差など関係が無い剣道の良さをまた発見する事でしょう。
クドクド書きましたが、簡潔に言うと
剣道に体格差はほとんど関係ありません!
・・最初からそう言えと 笑
あとはまあ、じゃんけんみたいなものですね。
どの剣士にも強みと弱みがあります。あいこ、体格も実力も互角なときも
勿論あります。ただ、チョキでもグーに勝てるのが剣道。
うん、うまくない(^_^.)
でも本当に、個人競技の中では体格差が苦ではない競技のトップクラスに
位置するのは間違い無いです!
ですので、そんな体格で入門をためらっているあなた!そう、あなた!
ん?なんですか?サイズが小学生なのに「あなた」はおかしい?
・・まあ、色々ありますよね 笑
そんなわけで、商品紹介もそこそこに、今後は実体験からの
実践、試合での効果的な戦い方なんかも、「元剣豪」が
お伝え出来ればなあ、と(*^^)v
ではでは、今回も読んで下さり真に有難う御座います!
失礼致します!