剣道の疑問、竹刀の「左差し」って相手に失礼じゃないの?

こんにちは!元剣士の森川です!
先日遂に倉庫から木刀を引っ張り出し、素振りをしました!
懐かしかったなあ。しかし、木刀ってやっぱり重いです 笑
竹刀買おうかなあ・・
はい、本題。竹刀の「左差し」って相手に失礼じゃないの?これは先日受けた質問です。
良いでしょう、答えましょう!その前にちょっと詳しく調べますね 笑
武士の礼儀作法「右差し」、剣道では?
はい、先ずは以前のおさらいです。坂本さんが今刀を腰の「左側」に差してますね。
これが「左差し」、右手で刀を抜きやすいので「臨戦態勢」、いつでもコイヤ!
そんな状態です。
で、逆に腰の右側に刀を差すのが「右差し」。これは武士の礼儀で「あなたには絶対斬りかかりません」、
そういう意思表示と相手への敬意を示しています。
写真の坂本さん。この場合写真撮影なので、「武士としての本来の姿」を左差しで表現したんでしょう。
カメラマンには斬りかかってない・・と思いますよ 笑
剣道が常に「左差し」である理由
そして剣道。座っているとき、試合を立って待つとき、実は基本的にはずっと
「左差し」なんです!
「おいおい、武士道精神に反するじゃないの?」
そう思いますよね?質問した方もそう思ったに違いありません。
実はこの剣道での「常に左差し」、徐々に浸透していったのです。
私の時代では既に左差しが一般的でしたが、私の先生達の時代ですと、
相手に失礼という理由で試合以外の時は常に竹刀を右側に、つまり「右差し」派が
多く居たそうです。
調べてみると、昭和40年代頃から簡略化を理由として、右差しでなくても
大丈夫!となったみたいです!(゜o゜)シラベタ!
道場や先生によるが、基本は左差しで大丈夫!
で、現在も右差し文化は残っているのか?と気になり様々な映像を
漁っていると、全日本の舞台では、正座している警察所属の剣士が
竹刀を右側に置いているのを発見!
警察の剣道では、この右差し文化は残っている様ですね。
後はやはり指導する道場や先生によります。
私は一度も言われた事が無かったのですが、気になるのなら一度先生の前で
正座する時にでも「竹刀を左側に置いても宜しいですか?」と聞いてみるのが
一番かもですね!
そこでその道場のルールが分かりますし、「こいつ・・知っとるな(゜o゜)」と同時に感心も
され、非常にお得です(゜o゜)
私は昭和40年代の簡略化への動き、否定は全くしません!
正直、右差しが左差しでも大丈夫という取り決め以外にも、剣道には
様々な細かい「作法」が存在します。
それらを守りつつ、例え左差しでも「常に相手に敬意を示す」という心を
持っていれば、武道精神はきちんと受け継がれ、守られているのです!(゜o゜)キリッ
都合の良い解釈・・なるほど、そうとも言います 笑
ただまあ、「剣道にとっつきやすいように」、という理由もこの左差し変更の
理由にあったみたいなので、普及への努力、と捉えて頂ければ幸いです!
変化を「進化」か「退化」どちらかに解釈するのは何時の時代も、どんな問題でも
やはり難しいものなのです!(゜o゜)キリキリッ
キリッとし過ぎて凄く恥ずかしくなったので、商品紹介 笑
「一郎、竹刀と言うのはね・・」
届いた竹刀を息子に差し出しつつ、今日の左差しについて語る母親、
浮かびます、私にははっきりと!で、それを聞いて思わず涙するむす(以下略
スミマセン、最近妄想癖が激しいもので\(^o^)/オワッタ
はい!さっさと正気に戻ります!
練習に適した竹刀ですので、ガンガン使って下さい!
では、今回も最後まで読んで下さり、真に有難う御座います!
失礼致します!