剣道の怪我予防　熱中症対策

暑くなると全ての剣士に新たな敵が現れます。
その名も「熱中症」。

汗をかく事で体内の水分と塩分がでていきます。
この状態が続くと危険です。

特に夏場は、この症状には気をつける必要があります。

１、室内での「激しい」練習

２、道着や防具などで逃しにくい「体温」

３、面を着けている影響で気楽に摂れない「水分」

剣道に限らず、武道やスポーツは激しい練習をしていることかと思います。
特に剣道はストイックにできるので特に激しくなります。
（道場にもよります）

これは、精神的に強くなれる要因でもありますね。

そして、剣道着や防具をつけていることで、びっしりと汗をかきます。
体温が逃げにくい為、汗が出るわけですが、その汗の量が全てを物語ります。

最近では、通気性の良いメッシュ剣道衣もあり、改善されつつあります。

一度面を着けると、剣道は一区切りがつくまで長いですので、中々水分を摂るタイミングがありません！
なので面をつけている間は水分が摂取しにくくなっています。

まずは水分です。

水は勿論ですが、出来れば冷たい水が好ましいです。

その理由は体温を下げ、熱中症を防いでくれます！

もしスポーツドリンクがあれば、こちらの方がより好ましいです。

汗をかく事で塩分も一緒に体内から出て行きます。

熱中症対策には水分以外にも塩分が必要ですので、それを満たすのはやはり
その為の飲料、スポーツドリンクです！

塩分を補給するのであれば、塩を少しなめるのでも構いません。

水分、大事です。そしてこれからは、水分を飲ませるタイミングを決める

指導者目線で書きますね。

ずっと長く練習するのではなく、いかに効率的に稽古ができて、しっかり休憩を取る事ができるか。
これは指導者の力量が問われるところです。

指導者の方は、各々考えがありますので、まずはそこから稽古の計画を立てると良いかと思います。

稽古の流れを止めても大丈夫ならば、「休憩時間の決め事」を設けて、休憩を取るようにするとか、
流れを尊重したいならば、２～３人ずつ休憩を回す、などして、
どちらもやはり「マメに」水分補給の機会を与えましょう。

そして観察眼が大切です。

少しでも様子がおかしいと思ったら直ぐに見に行く等、迅速な対応も必要かと思われます。

稽古中は面を着けていることもあるので、どうしても表情は分かりづらいですからね。

風通しが良い環境があるのなら、先ずはそれをフルに活かし、
「最高の環境」を作ることが何よりの優先事項です。

そして信頼できる指導者の下で一生懸命稽古をして、しっかり水分補給ができれば、
剣士もおのずと強くなっていく事でしょう。

今回の熱中症対策もその一つ。上手にコントロールできれば、必ず良い道場になると思います。