剣道の怪我予防 剣士が知っておくべき「RICEの法則」
剣道の怪我予防 剣士が知っておくべき「RICEの法則」
「RICE」って言葉知ってますか?
RICEの法則(ライスのほうそく)とは身体が傷害を負った際に、早急に執るべき応急処置における法則。
このライス、応急処置の頭文字をとっています。
順番に並べていきますと・・
Rは「Rest」=安静
Iは「Icing」=冷却
Cは「Compression」=圧迫
Eは「Elevation」=持ち上げておく
こんな感じです!
様々な競技の基本処置「RICE」
このライス、実に様々な競技に活かされています。
”医学的な根拠”から傷害を負った際に、出来る限り患部の炎症や出血を抑えるための方法で、
病院などの医療機関での診断を受けるまでは出来る限りRICEに則った措置を執る事が推奨されている。
つまりは病院、治療のプロに任せる前に、私達素人が出来る最善の怪我への対策!という事になります。
なにか運動をしていたとして、その時衝突などをしたら、 まずは「安静に」して、次に腫れた箇所を「冷却」します。
まあ、どのスポーツでも衝突による怪我はありますので、当然といえば 当然なのですが、剣道の怪我にもこの「RICE」はかなり効果的です。
剣道にも同じく怪我はつきものです。
剣道に多い怪我とは?
剣道をやっている中で断トツの怪我といえば「みみず腫れ」ではないでしょうか。
剣道は、生傷が絶えない武道ではあります。
小手を外される時に腕を竹刀でバチンとされた時のあざが凄まじいです。
「みみず腫れ」の次が「捻挫」でしょうか。
「捻挫」は結構な怪我で、箇所や症状によっては骨折よりも治りにくい、
とも言われています。
「みみず腫れ」と「捻挫」。この2つの代表的な怪我に、RICEはとても効果的です。
まずは「みみず腫れ」なんですが、こちらは正直放っておいても基本大丈夫です。
ただ、女性剣士等、やはり体への傷は極力避けたい、早く腫れを引かせたい!と思われることもあるかと思います。
「みみず腫れ」は内出血ですから、その対応にはRICEでの対処が一番です。
また「捻挫」も内出血、その1つのケースとして考えられます。
剣道の稽古で捻挫をしたら
一生懸命練習をしているなか、ハプニングが起きて捻挫する事もあります。
捻挫をしたらR・I・C・Eの順で処置を行います。
まずRest(安静にする)。
捻挫をしたら無理をせず「安静に」すること。
稽古を中断して身体を休めてください。
そしてIcing(冷却)
患部を冷やします。
基本冷やすのは20分前後、その後30分位は冷やすのを辞めて、安静にしながら放置します。
この作業の理由は、血液の流れを止めない為で、ずっと冷やしていると、血の循環が悪くなります。
アイシングは冷やすのと冷やさないのを交互に行ってください。
冷やす道具は氷が好ましいです。
コールドスプレーはあくまで一時的な冷却としては便利です。
しかし、あくまでも一時的なので直ぐに患部が温まってしまいます。
保冷剤などもありますが、皮膚の安全面を考えると、やはり氷の方が好ましいです。
次にCompress(圧迫)
この処置は痛めた患部を、「その痛めた方向」に曲げて、固定(圧迫)します。
内出血の止血行為で、 患部へ曲げる行為をオススメするのです。
ただ、抑えすぎると今度は血流が悪くなりますので、適度な固定をしてください。
最後はElevation(挙上)
出血箇所を心臓より高くして出血を抑えます。
足の捻挫の場合は一日中は不可能なので寝る時に枕等を足の下において、
心臓よりも高い位置に足を配置してください。
最後は医師の診断を。
あくまでもRICEは医師に診断を受ける前の応急処置です。
稽古で怪我をしたときは医師の指示を仰ぎましょう。
特に剣士は体が資本なので、怪我したら全力で回復に向かわせることを心がけましょう。